Limp Bizkitにとって2枚目となった本作は、700万枚の大ヒットを記録した出世作。これにより、ラップメタルがシーンに台頭。次作「Chocolate Starfish~」とともに一時代を気づいたモンスターアルバムである。
シーンを揺がした大ヒット作
#7「Nobody Like You」にはコーンのジョナサン・デイヴィスが参加。#4「Break Stuff」のPVには数多くのスターが登場しており、もはやお祭り騒ぎといった様相を呈している。
一方でこの作品のヒット以降、様々なミュージシャンから疎まれる存在ともなってしまい、なんとも罪深さを感じさせる作品となっている。・・・まあビッグマウスだったフレッド・ダーストにも原因があるんだけれども。
代表曲#3「Nookie」、#4「Break Stuff」を聴けばわかるように、その暴力的なまでに重たいリフ、盛り上げ方の上手い曲構成などはバンドの魅力だろう。後半に新たなリフを持ってきて大きな波を作り出すのは、以降でもリンプ・ビズキットの基本の手法となっている。本作ではこの構成は全くぶれておらず、安心して聴くことが出来る。
音や構成が荒くてアングラ感が強かった前作に対し、とても整った音の並びで聴きやすく、メジャー感がでたという印象。大衆向けになったとも言えるだろうけど。
シーンを揺るがしたとはいえやはりこの手のバンドは、メロコアと同様、キッズ向けという印象が強く、いかに若いうちに聴けるかが重要な気がする。私はと言えば、洋楽聴き初めの高校生の時に知ることが出来た。コーンを通してこのバンドを知り、ブッ○オフで本作を入手し、聴き倒すほどハマったことで本格的に洋楽デビューを実感。そこからニューメタル全般を漁り、ようやくHR/HMに行き着いたという個人的な経緯もあり、とても思い入れのある作品だったりする。
トラックリスト
- Intro
- Just Like This
- Nookie
- Break Stuff
- Re-Arranged
- I’m Broke
- Nobody Like You
- Don’t Go off Wandering
- 9 Teen 90 Nine
- N 2 Gether Now
- Trust?
- No Sex
- Show Me What You Got
- A Lesson Learned
- Outro
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