2.It’s the End
3.HONEY
4.Sell My Soul
5.Snow Drop (Ray Mix)
6.L’ Heure
8.侵食-lose control-
9.trick
10.いばらの涙
11.The Silver Shining
バンドの魅力満載、非常に濃い内容の名作
『Ark』と共にリリースされたことでも知られる名作アルバム『Ray』。ポップ寄りの『Ark』に比べ、退廃的な部分が目立つ作品として知られ、ラルクの本質に迫る内容である。3枚同時リリースされたシングル3曲に加え、アルバム収録曲からも名曲が数多く誕生している。アルバムとしての完成度もこちらに軍配が上がり、ラルクの代表作に挙げられるのは決まってこの作品である。個人的にもアルバム単位で聴き返すのはこちらのほうが多い。
この時期のラルクのシングルは本当に傑作揃いだと思う。中でも人気を不動のものにしたとされる#3「HONEY」、#7「花葬」、#8「侵食-lose control-」の三曲は言うまでもないだろう。これら3曲は1998年に同時リリースされ、チャートのトップ5に3曲がランクインするという快挙を成し遂げた。
ダークサイドに彩られた作品ということもあり、やはりKen作曲のものが多めとなっている。地味ながらズンズン進んでいく演奏が癖になる#2「It’s the End」に始まり、#7「花葬」#8「侵食」もKen作曲によるものである。
そして、アルバムから生まれた楽曲で特に印象的なのが、#10「いばらの涙」。これは人気投票でも上位に食い込んだ曲でもあり、本作の雰囲気を艶やかに表現している名曲である。他にも荒れ地を突き進むような#1「死の灰」や、ライブの定番曲となっている#9「Trick」、小休止のインスト#6「L’ Heure」までも、本作の雰囲気を創りあげ、非常に濃い内容の作品に仕上がっている。
『Ark』もいい作品だったが、個人的にラルクに求めてしまうのは、退廃的な世界観や妖艶な空気感が支配する世界。・・・表現が難しいが、とにかく『Ray』に漂う世界観が、私は大好き。『Ark』程ではないが、聴きやすい作品なので、初めての方にもおすすめできる。
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