イギリスはマンチェスター出身のロックバンド、OASISの2ndアルバム。
ご存知、ブリットポップのアイコン的存在である彼らの代表作であり、最高傑作アルバム。一曲一曲が濃厚で捨て曲なしの本作は世界的な大ヒットとなり、その人気はピークに達することになる。
前作をも超える大ヒット作
前作にあたる1stアルバム「Definitely Maybe」については「史上最高のデビューアルバム」と評されるほどの素晴らしい作品であった。そんな素晴らしい作品で華々しくデビューしただけに、さぞかし次作となる本作への期待は大きかったと想像する。
だが、その期待を軽々と超えてきたことで、彼ら(特にノエル・ギャラガー)の作曲能力が、一過性のものでないことを証明することにも繋がった。
一般認知度も高い名曲#4「Don’t Look Back in Anger」を始め、#3「Wonderwall」、#2「Roll With It」、#7「Some Might Say」など、どこを切り取っても口ずさみたくなるロックアンセムが目白押し。
以降の作品も売上の浮き沈みはあれど、常にロックの最前線で名作を作り続けてきたキャリアに対しての評価は高い。(次作「Be Here Now」が酷評されたという事実は納得がいかない。)
話題となる言動も、売上を後押しか
当時はブラーとのブリットポップ抗争に巻き込まれたり、もはやお家芸とも言える歯に衣着せぬ言動が目立ち始めたりしたが、今思えばこれが話題性や売上に一役買ったのだと思う。ワイルドな佇まいに反して、親しみやすい曲を書くというギャップが面白いなと、今は思う。
ちなみにブラーは軽快だが少しひねくれたポップサウンドが特徴で、オアシスと人気を二分していた。
ロックを聞くなら外せない一枚
90年代の英国ロックの完成形であり、ロックの名盤特集でほぼ確実に名前が上がる作品。彼らが敬愛するビートルズの系譜ともいえ、90年代にそれを蘇らせた感があるところも魅力かもしれない。なのでオールドロックファンからも指示されたことも容易に想像できる。
97年あたりでブリットポップの狂騒は一旦落ち着くが、同時期に登場したスーパーグラス、パルプ、ザ・ヴァーブなど、ブリットポップに括られたバンドもあわせて聴いてみると、当時のシーンの雰囲気が感じられて面白いと思う。
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