2.opening Run
3.Connected
4.UNITE!
5.evolution
6.Naturally
7.NEVER EVER
8.still alone
10.taskinlude
11.M
12.A Song is born
13.Dearest
14.no more words
15.Endless sorrow(gone with the wind ver.)
音のパワフルさは心情の現れか
浜崎あゆみの4thアルバム。ベストアルバム「A BEST」リリース後、初となったオリジナルアルバム。「A BEST」がとんでもないヒットを記録し、この時期の浜崎あゆみはもはや、日本を席巻したといってもいい。ココまで注目を集め、人気を博した彼女だが、前作「Duty」から傷心したような曲が増えてくる。本作も言ってしまえば、テンションが高いパワフルな曲が増えたものの、マイナスのオーラを纏っている印象は拭えない。
デビュー当時こそアイドルチックな楽曲を可愛らしく歌っていた浜崎あゆみが、ネガティブな作品を多く出すようになったのは、時が経つに連れ感性豊かになったからなのか、はたまた彼女の心境に影響を与える出来事があったからなのか・・・。前者も勿論あるだろうが、今回は後者のパターンだと推察する。というのも前述した「A BEST」だが、これは彼女の望んだ形でのリリースではなかったらしく、その精神的な衝撃は大きかっという。「浜崎あゆみはエイベックスの大切な商品なんだと思った」と皮肉たっぷりに答えたことからも、彼女の傷みを察することが出来る。
そんな事情が心境に影響したのか、本作の攻撃的なサウンドはまるで、その時の葛藤や憤慨した気持ちをぶつけているかのように聴こえてくる。ただ、リスナーにとってはとてもスカッとする内容である。それでいて感傷的であり、様々な楽曲が混在して作品が成り立っている。21世紀の幕開けを意識したような5#「evolution」なんて、デジタルで且つ重たいロックサウンドがとてもかっこよく、細かい事柄を全てふっ飛ばしていくような勢いを持っているし、4#「UNITE!」もまたパワフルで、力強く前進していくさまを感じられる。一方で、泣きそうな歌声が印象的な15#「Endless Sorrow」や大ヒットした11#「M」は、サビのインパクトが大きくて個人的に大好き。 ただ、15#はシングルVerの方が緊張感があって良かった。
また、シングル11#「M」で初めて作曲をして以降、本作の楽曲のほとんどを彼女自身が作曲しているというのもまた、本作の特徴でもある(CREA名義)。感情表現が豊かで、尚且つ以前までのイメージに無いサウンドに溢れた野心的な作品。
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