青春に寄り添う、ポップパンクの傑作
10-FEETの出世作となった2ndアルバム。
私はパンクというものを毛嫌いしていた節があったが、このアルバムは大好き。メロコアだけど青臭いだけで終わらない、ジャンルを超えたクオリティの高さを感じさせたのは、このバンドが初めて。下地はパンクバンドだが、ヒップホップやメタルなどと手を取り合ったミクスチャーとしての印象が強くて、懐も深い。そして楽器の音がクリアで聴きやすい。なかでもギターの音は、最初聴いたとき、光線銃みたいな音だなーと感じたのを覚えている(笑)。
それとVo.の多彩な声も魅力の一つ。いい声を持ちながらもラップ調で歌ってみたり、ふざけてるように聞こえる歌い方があちこちで聴けるが、いろんな曲調に対応出来るという意味では、それはそれでバンドにとって良いエッセンスになっている。聴きやすくて元気になれる、パンクの良さをこのアルバムによって叩き込まれたようだった。学生時代に聴いていた、という個人的な想い入れも含め、本作はこれからも大事にしていきたい作品。ちなみに特に好きなのは#8「nil?」。メジャーデビューシングルであり、10-FEETの楽曲センス、個性などが一番見える楽曲ではないだろうか。
トラックリスト
- 2%
- RAISING THE ROOF!!!
- RIVER
- LIFE-SIZE
- Pee!Caa!Poo!
- Swear like a trooper,4 your destiny
- Trapped
- nil?
- A-ra-ra-gi
- recollection
- IN THE END
- GOODBYE TO ROMANCE
※赤マーカーはおすすめ曲
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