眩しいポップセンスが光る
男女二人組ユニットmoumoonによる2ndアルバム。シングルは#4「Sunshine Girl」、#7「青い月とアンビバレンスな愛」など計6曲を収録。タイアップを持った曲も数多く、認知度を更に高めた作品といえる。
個人的にmoumoonは、近年のJ-POPの中でも飛び抜けてセンスがあるユニットではないかと思っている。それはYUKAの変化自在のヴォーカルと、キラキラした暖かみのある音楽センスによるためだと感じている。
とくに本作はアルバムジャケットからも想像がつくように、とてもキラキラした音が散りばめられた作品になっている。リードシングル#4「Sunshine Girl」を筆頭に、それはもう、白いワンピースをきたYUKAが光りに包まれたように眩しくて、思わず目を細めてしまうほど。
そして、その楽曲のセンスと同じくらい、YUKAのヴォーカルは魅力があって好きだ。舌足らずな歌声で可愛らしく歌っていたかと思えば、#7「青い月とアンビバレンスな愛」では力強い歌声を披露していて、それはもう、クールさを感じてしまうほどで、その変わりように思わず唸ってしまった。随所に入り込む英語の歌詞の発音もカッコ良すぎてびっくり。この人は凄い。
おかげで、ただ可愛いらしい雰囲気を味わわせる作品に終わらず、上品で力強い部分も感じさせる、振り幅の広いアルバムになっている。トラックが進む毎に様々な音楽性が顔をのぞかせ、その変わりようが楽しい作品と言える。
個人的に#3「One Step」でのつかみ所のないフワフワした雰囲気、アコースティックギターの音色が印象に残る感傷的な#6「Blue Rain」が特にお気に入り。
キラキラポップスを眩しく感じながらも、大人の雰囲気も醸し出している、とてもキュートでシックなアルバム。バンドの認知度は高いはずだが、もっともっと人気が出ても不思議ではないと常々思う。個人的にとても好きなユニットで、これからも音源を追いかけたいと思っている。
トラックリスト
- We Go(Intro)
- 15 Doors
- One Step
- Sunshine Girl
- moonlight
- Blue Rain
- 青い月とアンビバレンスな愛
- ハレルヤ
- YAY
- EVERGREEN
- Destiny
- 天国に一番遠い場所
- On the right
- HAPPY UNBIRTHDAY
- Farewell(Outro)
※赤マーカは、おすすめ曲
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