2007年に稼働開始、2009年にPS3ゲームとしてリリースされた鉄拳シリーズの正当なナンバリングタイトル。
個人的に大好きなゲームシリーズで、一時期はキャラごとに戦術メモを作っていたくらいはまっていたこともある。それぐらい奥深いゲームであり、近年は完成されたゲーム故に初心者お断りな雰囲気もあるが、一度魅力にハマってしまうと、かなり高い頻度で長い間付き合っていくことを余儀なくされるゲームである。
熱気のこもったクールなゲーム音楽
一見ド派手なイメージのあるゲームだが、実際はそれとは程遠く、戦略性の強いとても渋い作品である。派手なことをやっているようで、裏では瞬間瞬間で高度な読み合いが行われている。「一瞬で行われる対局」なんて言葉を何処かのサイトで目にしたが、まさにそのとおりだと思う。
音楽にもそのイメージが見事に反映されている。鉄拳6のストーリーが重苦しいということも関係しているのかもしれないが、派手なメタルギターサウンドを主軸にしながらも、緊張感であふれた楽曲に仕上がっており、一対一の熱い心理戦をもり立てる。#6「Cemetery」、#15「Tunnel Disaster」はまさにその真骨頂。最初はゴチャ付いているという印象があるかもしれないが、慣れてくるとコレほどカッコいい音楽はないとさえ思えてくる。
また、本作の音楽はゲーム内で散々耳にしてきたので、わざわざサウンドトラックで聴く必要はないと思っていたが、いざじっくり聴いてみると、カッコイイことカッコイイこと。
確かに熱のこもったメタル調の楽曲が中心だが、涼し気なシンセで構成された曲、コミカルな曲、クラブ音楽などなど、過去の鉄拳シリーズにもあった幅広い音楽性も健在。様々なジャンルの音楽が混在した、聴くに耐えうる素晴らしいサウンドトラックだと思った。
#16「Karma(Electric Fountain)」、そして#17「Arisa(Anger of the Earth)」は特に評価が高いが、個人的には、和風の音を強調してるのにメタルのサウンドをガンガン被せてくる#11「Only one Fight (Noh Theater)」が大好き。
涼しいサウンドが印象的だった鉄拳4辺りと比べると、熱気立ち上る音楽が多いが、時代を反映したボーターレスなサウンドが展開されている本作は、過去作と引けをとらない素晴らしい作品だと思う。
トラックリスト
- Two against the darkness(Opening)
- Dist thins out(Character Select)
- Edge of Spring(Mystical Forest)
- Splashing casino(High Roller’s Club)
- Ethno evening(Temple Grounds)
- Cemetery
- Death Fight on the Neon(City After Dark)
- Fist Festival(Fiesta del Tomate)
- Rustic Asia
- YUKI(Manji Valley)
- Only one Fight(Noh Theater)
- G ~Blast ver.~(Fallen Colony)
- Artificial Ruins(Urban War Zone)
- Midtown Roars(Lightning Storm)
- Tunnel Disaster
- Karma(Electric Fountain)
- Arisa(Anger of the Earth)
- Yodeling in meadow hill(Hidden Retreat)
- NANCY(Bonus Stage)
- Blowin’ up the Enemy(Gargoyle’s Perch)
- Sacred dark(Azazel’s Chamber)
- Never Ending(Continue)
- Game over(Game over)
- Dust comp(Name Entry)
- Staffroll -BR-(Staff Roll -BR-)
and more…
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