「Get Ready」(2001) / New Order

レビュー

若年層からの支持が集まった、約8年ぶりのオリジナルアルバム

New Orderの7thアルバム。前作から約8年ぶりとなった彼らの新作。無理やりテンションを上げているような派手なサウンドアレンジや大胆に取り入れられたギター、それらにかぶさるエレクトロニックなサウンドを聴くと、彼らは常に若々しいなあと改めて思う。と同時に本作は、Joy Division時代を思い起こさせる作品ともなっている。

ただ、初期のようなサウンドではなく、エレクトロニカのような風通しの良いシンセがさりげなく乗っかっているため、現代に帰還した新たなJoy Divisionとも言える。

ド派手なサウンドが飛び交うヒット曲#1「Crystal」は、自身の復活をもり立てるかのようにテンションの高い楽曲で、その後のトラックもそれに続けとばかりにどんどん力強いサウンドが飛び出してくる。プライマルスクリーム参加の#7「Rock the Shack」や、 スマパンのビリー参加の#3「Turn My Way」など、ニューオーダーに影響されたアーティストによるコラボ曲も必聴。因みに#7「Rock the Shack」はプライマルスクリームの「Xtmntr」に収録されているShoot Speedのリフを引用した曲である。

ニューオーダーはこのアルバムのヒットで多くの若者からの支持を集め、フジロック出演で来日も果たした。初期からのファンには受け入れ難い作品かもしれないが、常に先進的なサウンドを追求する姿勢は何も変わっていない。

トラックリスト

  1. Crystal
  2. 60 Miles an Hour
  3. Turn My Way
  4. Vicious Streak
  5. Primitive Notion
  1. Slow Jam
  2. Rock the Shack
  3. Someone Like You
  4. Close Range
  5. Run Wild

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