「LOVEBEAT」(2001) / 砂原良徳

レビュー

まりんこと砂原良徳による2001年発表のソロアルバム。

電気グルーヴ脱退後の最初の作品

電気グルーブのメンバーとして活動していたが1999年に脱退。ソロ作品としては4作目に当たる。

砂原良徳は、コミカルな側面が強い電気グルーヴの中で、とりわけ美しいサウンドの部分を司っており、電気グルーヴの良心と言われていた。それだけに、ソロ作品の音楽性は容易に想像できたと思うし、脱退直後の作品ということで注目を集めた。

空間を埋め尽くす美しい音色

その予想は想像通りで、想像力を掻き立てられるほどの美しい音色で空間を埋め尽くす作品に仕上がっている。

風のように吹き抜けるシンセサイザーの音色が、静謐な空間を彩り、ビルに囲まれた空虚な世界を作り出す。無機質なようでとても美しくて優しいサウンドが非常に心地よく、その無機質ぶりは近未来感をも呼び起こし、その美しさも相まって、青空に映える都会の雄々しいビル群の情景が浮かぶ。

代表曲#4「LOVEBEAT」を筆頭に、静寂の中から紡ぎ出されたかのような数少ない音で構成された名曲。

人気のなくなった都会の寂しさ、退廃さも印象的な砂原氏の代表作とも言える作品。

トラックリスト

  1. EARTH BEAT
  2. BALANCE
  3. IN AND OUT
  4. LOVEBEAT
  5. SPIRAL NEVER BEFORE
  1. ECHO ENDLESS ECHO
  2. HOLD ‘ON TIGHT
  3. SUN BEATS DOWN
  4. BRIGHT BEAT
  5. THE CENTER OF GRAVITY

赤マーカは、おすすめ曲

コメント

タイトルとURLをコピーしました