「メニー・ア・マール」(2012) / bomi

レビュー
1.BIG BANG!!
2.薄目のプリンセス
3.Rock’n Roll TAKADA-KUN
4.Mr.&Ms.Boring
5.麹町のスネーク
6.iYo-Yo
7.シャルロットの子守唄
8.パンゲロスの定理
9.泣きっ面リリー
10.PANIC☆アルバイター
11.キューティクル・ガール
12.エクレア

異世界と日常とのバランス感覚を持ったシンガー

2011年にデビューしたシンガーbomiによる1stフルアルバム。

本作収録の#6「iYo-Yo」が、様々なメディアでプッシュされたことで、彼女の存在を知った方も多いかもしれない。実際私もこの曲に惹かれ、本作に手を伸ばしたクチである。いい感じで力の抜けたヴォーカルとサビでの開放感が癖になるポップな曲である。

そのポップさが貫かれ、跳ねるようなリズムで軽快に進んでいくトラックを中心に構成されたのが本作。そしてエレクトロチックなサウンドや歌詞の言葉のチョイスにより、非常に可愛らしい世界観が作りだされている。もちろんその世界観はbomiの歌声あってこそで、脱力感のあるハイトーンの歌声は、はしゃぎ回っているかのようで、とても楽しそうだ。また、近年のポップスの空気感ともリンクするサウンドメイクも魅力的。

このように明るくて爽やかなアルバム、bomiは本作についてインタビューで「1cmPOP!」という言葉をキャッチフレーズにしていると語っていた。”1センチメートルだけ浮いている人の世界”とか”1センチメートルだけポップな音楽”という意味があるという。普通の人とは”ちょっとだけ”違う目線から作られたポップスは、異世界すぎず日常的すぎずの絶妙な間合いを持ちながら、今後も軽快に音楽シーンを駆け抜けてくれそうだ。

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