1.You and Me
2.Valentine
3.This Towns Religion
4.Sink Like a Stone
5.Too Much in Your Life
6.Winters Memory of Summer
7.Given Time
2.Valentine
3.This Towns Religion
4.Sink Like a Stone
5.Too Much in Your Life
6.Winters Memory of Summer
7.Given Time
8.Hideaway
9.Lillian
10.Out of Nowhere
11.Waste of Space
12.Someday Soon You’re Gonna Happen *
13.Shadows on Our School *
14.Talking Me Down *
9.Lillian
10.Out of Nowhere
11.Waste of Space
12.Someday Soon You’re Gonna Happen *
13.Shadows on Our School *
14.Talking Me Down *
Delaysの2ndアルバム。1stではアコースティックな雰囲気を漂わせていたバンドだが、本作は音の力強さとグルーヴ感が大幅に増強されており、それによりバンドの印象が変わるほどの進化を遂げた作品となっている。代表曲②を聴けばその変貌ぶりはよくわかることだろう。
インパクトの増したギターサウンドと電子音との重なりが強調され、より色彩豊かな独自の世界観を構築。そこにグレッグのヴォーカルが加われば、もう誰も近寄ることのできないほどの個性が確立される。女性の様な気品漂うハイトーンヴォイスからしゃがれ声のシャウトまで、一歩間違えればサウンドの和を乱しかねない危うさを持つ雰囲気も含め、とても印象的なヴォーカルだ。この声を聴くためだけでも本作を手に取る価値はあるかもしれない。あまりにも艶やかで色彩豊か、それでいて高いグルーヴ感も持ち合わせ、それらはバンドのスケールアップを大きく物語っている。それを象徴るするヒット曲の②は、ブリブリと鳴るベース音(?)と、立ち昇っていくような高揚感が気持ちいい名曲。
確かに、グレッグのヴォーカルがフィーチャーされがちなバンドではある。しかし本作では、骨太でありながら丁寧に作られたサウンドや、艶やかなシンセの音が強調され、バンドの一体感を感じとれたのがとても良かった。他のバンドを差し置いて、群を抜くポップセンスも見事。果たして今回のグルーヴ感の強いサウンドを軸にしていくのか、ただの通過点にしていくのか、今後の動向が注目されるところだが、本作がバンドの代表作であることは間違いない。この時点でDelaysは、斬新な切り口でありながらその個性を確立させてしまったのである。ちなみにボーナストラックの⑫もオススメ。
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