イギリスのギターロックバンド、MUSEの放った記念すべき1stアルバム。
デビュー作でここまで完成された音楽を作り出したバンドはいないのでは?と思わせるほどのクオリティの高さで、とても鮮烈なデビューを決めた作品。
衝動的に、激情的に繰り広げられるギターロック
とても感情的に音楽を表現するマシュー・ベラミーだが、しばしばトムヨークを例に出されてるほどだった。
ニルヴァーナとレディオヘッドが組み合わさったサウンドと言う人がいたが、なんと的を射た表現なのだろうかと思った。乱暴にかき鳴らしているようなギターと突進するような演奏、繊細なサウンドプロデュースに悲観的なヴォーカル…。こういう風に特徴を挙げたらまさにニルヴァーナとレディオヘッドが混在しているかのようだ。しかし、コレが何ともミューズの色を出していて良い。
憂いたっぷりのピアノの旋律による#1「Sunburn」からいきなりMUSEの世界観全快。その後名曲#2「Muscle Museum」、希望を得たように疾走する#3「Fillip」、力強く伸びるハイトーンヴォーカルが癖になる#5「Cave」、#6「Showbiz」など佳曲ぞろい。
過激なパフォーマンスは当時から
ミューズといえばライブバンドであるとよく言われるが、デビュー時からそれは健在だった。ライブならではのアドリブや、いで立ち、機材を壊したりなどのパフォーマンスは、見に来た人に強烈な印象を与えている。
後のアルバムからはオリジナリティ溢れるMUSEに変貌していくが、本作はニルヴァーナやレディオヘッドといった彼らの音楽からの影響を垣間見れるということで貴重な作品である。
むしろ、現在の彼らが苦手という方にオススメかもしれない。
トラックリスト
- Sunburn
- Muscle Museum
- Fillip
- Falling Down
- Cave
- Showbiz
- Unintended
- Uno
- Sober
- Escape
- Overdue
- Hate This & I’ll Love You
※赤マーカは、おすすめ曲
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