「In It for the Money」(1997) / Supergrass

レビュー
1.In It for the Money
2.Richard III
3.Tonight
4.Late in the Day
5.G-Song
6.Sun Hits the Sky
7.Going Out
8.It’s Not Me
9.Cheapskate
10.You Can See Me
11.Hollow Little Reign
12.Sometimes I Make You Sad

勢いそのままに可能性を追求した、彼らの名作の一つ

Supergrssの2ndアルバム。UKロック界に新風を巻き込む衝撃的なデビューを果たし、たちまち人気を獲得した彼ら。今回は前作のパワフルなバンドサウンドを継承しつつも様々な楽器の音色を幅広く織り交ぜ、バンドの振り幅の大きさを世に知らしめた作品。これは本作から本格的に参加しているKeyboadのロブによる貢献が大きいようである。前作のパンキッシュで荒けずりだった部分が極力排除されたことで音がシャープになっているもポイント。地道ではあるが、着実に成長しているというのが見て取れる内容となった。

前述通り、本作から様々な楽器が取り入れられているということもあり、とてもバラエティに富んだ楽曲が揃っている。①と②では力強い演奏とともにダークな一面を見せており、③はジャズテイストを含んだにぎやかな曲に仕上がっている。真夏のビーチを駆け回るような⑥は1stとのつながりを大いに感じさせる曲で、個人的に特に好きな楽曲。などなど挙げていけばきりが無いが、シングルカットされた②④⑥は人気の高い楽曲なので是非聴いてもらいたい。

明るく振舞っていた前作と比べるとやや落ち着いた印象を持つのだが、後に出される作品に比べればまだまだ元気で若々しい。渋いサウンド選びをし始めた本作は後の作品との繋がりを強く感じさせる。次作はベテランバンドのような渋いアルバムとなるので、本作は簡潔に言ってしまえば1stと3rdの中間的なサウンドと言える。

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