「Dirty」(1992) / Sonic Youth

レビュー

メジャー志向の強い名作

Sonic Youthの通算8枚目となる作品。

前作「Goo」にてメジャーデビューした果たした彼らだが、そのあまりの親しみやすさにファンはさぞ驚いたことだろう。そんな前作を受けての本作はと言うと、「Goo」の親しみやすさをさらに煮詰めたような作品、といえる。

本作は今までとは違い、アルバムを通して疾走感のあるトラックが並んでいて、曲の流れも掴みやすいため非常に聴きやすい。もちろん、変則チューニングによるギターや、適当にかき鳴らしているようでしっかり計算尽くされたノイズサウンドも健在。

ノイズが四方八方から聴こえてくる#1「100%」や、本作の疾走ソングを代表する#2「Swimsuit Issue」。綺麗なメロディと歪んだノイズが蜃気楼を思わせる#3「Theresa’s Sound-World」。間奏でどんどん加速していく様がたまらない#12「Chapel Hill」。などなど、一聴だけでも十分に良さや魅力が伝わってくるし、彼らの魅力も出ている。

グランジブームの煽りを受けて、本作で認知度や評価がさらに上がることとなったSonic Youth。彼らの作品を聴き始める際はココ辺りから手に取るが良いだろう。

トラックリスト

  1. 100%
  2. Swimsuit Issue
  3. Theresa’s Sound-World
  4. Drunken Butterfly
  5. Shoot
  6. Wish Fulfillment
  7. Sugar Kane
  8. Orange Rolls, Angel’s Spit
  1. Youth Against Facism
  2. Nic Fit
  3. On the Strip
  4. Chapel Hill
  5. J.C.
  6. Purr
  7. Creme Brulee

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