1.HEAVEN
2.新月
3.DRAMATIC NEO ANIVERSARY
4.HOME SICK
5.LOVE & PEACE
6.COCOON
7.BELIEVER
8.AUTOMATION AIR
9.壊れていくこの世界で
10.OVER DOSE
11.REBIRTH DAY
12.BIRTH DAY

サイバーな世界観を放ち始めたパワフルな一枚

Pierrotのメジャー3rdアルバム。1st(地上界)、2nd(地獄)をテーマに作られてきたストーリーの最終章(天国)がこの作品。そのコンセプトから察しの通り、前作まで続いてきた絶望にもがく様子からは一変。以前までの暗さを吹っ飛ばすかのようなパワフルなサウンドで、強い意志を誇示している。加えて本作から本格的にサイバーな世界観が構築され始めということで、独特なPierrotサウンドの集合知、と言っても過言ではない作品となっている。

今までのゴシックな作品と比べると大きく印象が異なり、本作は解放感に満ちたサウンドがとても清々しい。それは地獄(前作)から飛び出してきた、彼らなりの凱歌に聴こえてくるほど。サウンド面においてもSEをふんだんに盛り込んで作られた、無機質で機械的な音もまた印象的で、この辺りに進化を感じさせる。シングル③はデジタルチックな世界観とバンドサウンドの迫力がマッチした、アルバムを象徴する一曲。①⑥は新天地で新鮮な空気をたっぷり吸いこんだような曲に仕上がっており、特にシングル⑥はジャケットの純白なイメージに沿ったような名曲。他にも⑧⑨などの上品なミディアムナンバーがある中、やはりバンド独自の狂気の部分は随所に表れている。

特に破壊力抜群の⑤⑩はいずれもベストナンバーと言えるほどのカッコ良さだが、これは神聖な場所で暴れまわっているような背徳感が癖になるのかもしれない。加えて④や⑦なども、アルバムの雰囲気を汲みながらも独特の狂気を演出。天国と地獄、表裏一体。まさしく道化師ピエロのような趣を残す作品となった。因みにこの作品が個人的にバンドの最高傑作だと思っています。


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