1.Introduction of Zoei
2.Zoei
3.Wipe Out(Retake)
4.Water Bird
5.Hedorian Foever
6.Aquarian Age
7.Automation Structurer
8.Interlude
9.Lemurian Seed
10.AOA
11.Yukari Telepath
12.Carnival(Oumagatoki Mix)
13.Evil Line
14.Ribbon No Kishi
15.Deepless

灯りの消えた都市

COTDの6thアルバム。前作から約5年ぶりとなった本作は、バックの重層なサウンドもさることながら、エレクトロニックなサウンドが強調されたことで、近未来的で落ち着いた雰囲気が漂っている作品。ただ、過去の作品に比べると、ノイジーで暴力的な部分が削がれている印象が本作にはある。それに加え、エレクトロニックなサウンドが極端に打ち出されたことで初期からのファンが戸惑い、賛否が分かれてしまった。――そんな中でも前半の②③や、インダストリアル要素の強い⑬などは、従来のCOTDらしさを継承した力強いサウンドで人気が高い。

実は前作で既に落ち着いた雰囲気を作り上げていたのだが、本作はそこへテクノの要素が大きく加えたことで全体が引き締まり、サウンドのイメージに立体感が増したように思える。水を思わせるエレクトロニカサウンドは儚くも美しく、明かりが消えた大都市や陰湿な深海、そこでうごめく社会が頭の中で勝手に創造されていく。虚しささえ憶えるメロディと世界観に、COTDのセンスを感じると同時に、楽曲ごとに様々な情景を映し出すサウンドからはアンビエント要素を感じたりととても奥深い作品となっている。

大きく音楽性をシフトさせた作品だが、相も変わらず様々なジャンルのサウンドを取り入れ、胸をキュンとさせる音楽に仕上げた彼らのセンスはなかなかのもの。特にシンセの音や、モノ悲しげに響き渡るNARASAKIのウィスパーヴォイスからは、寂しさや虚しさが滲み出ている。


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