【レビュー】Fahrenheit Fair Enough – Telefon Tel Aviv | 幾何学的かつ優しい、エレクトロニカの入門作

レビュー

ジョシュア・ユースティスとチャールズ・クーパーによるエレクトロユニット、Telefon Tel Avivによる1stアルバム。IDM、実験音楽などを多く手掛けるHefty Recordsよりリリースされた。

しばらく廃盤となっていて入手困難となっていた作品だが、2016年に再販リリースされたことで手に取りやすくなっている。また再販版には、99年に録音された蔵出しの音源が収録されており、これがどれも素晴らしい。

チャート

アルバムデータ

アーティストTelefon Tel Aviv(テレフォン・テル・アヴィブ)
リリース年2001
レーベルHefty Records
ジャンル電子音楽エレクトロニカインストゥルメンタル
個人的評価★★★★(4.0 / 5.0)

雰囲気

テンション:明るい⇔憂鬱□□□□□|■□□□□
聴きやすさ:キャッチー⇔難解□□□□■|□□□□□
繊細さ:荒々しい⇔様式美□□□□□|□□■□□
聴き方:気楽に⇔じっくり□□□□□|□■□□□
音の層:轟音⇔ミニマル□□□□□|□□■□□

アルバム解説

00年代エレクトロニカ、IDMの金字塔

本作は00年代エレクトロニカ、IDMの金字塔と言われている作品である。

グリッチノイズを多用した幾何学的な要素と、ピアノやギターの暖かい要素が融合し、ふわふわと漂う浮遊感のある不思議な空間づくり。細部にわたり緻密な音作りが感じられ、心地よいだけで終わらせない、思わず息をのむ新しい音楽体験を味わえる。

エレクトロニカの入門として

ただ、難解かつ人を選ぶような作品ではなく、その穏やかな世界観にすぐさま虜になること間違いなし。本作の評価の高さからも、この作品がきっかけでエレクトロニカ、IDMにハマった人も多いのではないかと推測する。

幾何学的な要素は、あのAutechre(オウテカ)を彷彿とさせる。もともとはハードなクラブ・ミュージックの制作を念頭に入れていたそうだが、そこにロマンティックで浮遊感のあるサウンドが組み合わさり、新たな音楽性を作り出した。

個人的メモ

穏やかな音色が漂う雰囲気はリラックスしたい時に聴きたくなる一方、繊細な音を耳を澄ましてじっくり聞きたくもなる作品。

ヘッドホンの中を飛び跳ねるように鳴るサウンドは、エレクトロニカやIDMを聴いたことのない人にとって新たな体験になると思う。

Autechre(オウテカ)は難解で敬遠していた方は、ぜひ本作を手に取ってみてほしい。

収録曲

  1. Fahrenheit Fair Enough
  2. TTV
  3. Lotus Above Water
  4. John Thomas on the Inside Is Nothing but Foam
  5. Life Is All About Taking Things In and Putting Things Out
  1. Your Face Reminds Me of When I Was Old
  2. What’s the Use of Feet If You Haven’t Got Legs?
  3. Introductory Nomenclature
  4. Fahrenheit Far Away

ピックアップ

Fahrenheit Fair Enough

おそらく多くの人が、Telefon Tel Avivを知るきっかけとなる曲。グリッチノイズ、漂う音色などなど彼らの魅力が詰まっている。ゆったりと時間が過ぎていくこの雰囲気がたまらない。

Life Is All About Taking Things In and Putting Things Out

リズムトラックがない、アルバム内では異質な作品。陰鬱な鍵盤の音色による、もの悲しい雰囲気の曲。

Fahrenheit Fair Enough / Telefon Tel Aviv

関連アーティスト

Auteche

エレクトロニカの祖でもあり、Telefon Tel Avivの原点ともいわれるアーティスト。幾何学的で、無機質なサウンドが好きな人はおススメ。

参考リンク

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