【レビュー】Re: Through Friendly Waters – Kettel | 清涼感溢れるエレクトロニカの入門書

レビュー

オランダのエレクトロニカミュージシャンによるソロプロジェクト、Kettelの代表作。

チャート

アルバムデータ

アーティストKettel(ケッテル)
リリース年2007
レーベルSending Orbs
ジャンル電子音楽エレクトロニカインストゥルメンタル
個人的評価★★★★(4.0 / 5.0)

雰囲気

テンション:明るい⇔憂鬱□□□■□|□□□□□
聴きやすさ:キャッチー⇔難解□□■□□|□□□□□
繊細さ:荒々しい⇔様式美□□□□□|□□□■□
聴き方:気楽に⇔じっくり□□□□□|■□□□□
音の層:轟音⇔ミニマル□□□□□|□□■□□

アルバム解説

夏に聴きたくなる涼しげな作品

水を表現したような涼しげなサウンドが印象的で、暑い夏に聴きたくなる一枚。特にピアノの旋律が心地よい#2「Pinch of Peer」は本作を象徴する一曲。

エレクトロニカ、アンビエントとして括られることの多い本作だが、紡がれるその優しいメロディ群は、心の琴線に訴えかけるような、川辺の風景を思い起こさせるような、体をサウンドに委ねて漂わせたい心地になる。

一方でグリッチノイズのようなIDMならではの幾何学的なサウンドやリズムも融合させ、アート感や前衛的な雰囲気も漂わせる。当時のエレクトロニカにおいて新たな可能性を示した、もしくはアンビエント系エレクトロニカとして完成された作品であると言える。

Kettelの出世作にして、いまだ根強い人気を誇る

タイトルに「Re:」が冠されているが、本作はリイシュー作品であり、オリジナルは2005年にリリースされた。その際にプレスされたのはたった500枚でありながら即完売となったようで、再販を熱望する声が高まったことから本作のリイシューにつながったという。

Kettelが注目を浴びるきっかけとなった作品で、2025年10月には20周年記念エディションがリリース予定となっている。そのことからも支持の高さがうかがえる。

次世代のエレクトロニカを担う存在

Ketelの中の人であるライマー・アイシングは、若くして注目を浴びたアーティストでもあり、本作のオリジナルを制作していたころはまだ22~23歳であった。

そこから2000年代のエレクトロニカ全盛期に数々の作品をリリースし、いまやエレクトロニカを代表するアーティストとなっている。

個人的メモ

エレクトロニカというジャンルに興味を持ってから、早い段階で手に取った作品。心地よい音色は流し聴き出来るくらいだし、細かなリズムや音使いをじっくり聞くのも良いと思う。

個人的に初夏から真夏にかけて聴きたくなる作品。

収録曲

  1. Bodpa
  2. Pinch of Peer
  3. Shinusob
  4. I Was Fine
  5. Through Friendly Waters
  6. Every Kiss You Gave
  1. Purple Jacket Trot
  2. Unistar
  3. Mwoeb
  4. Whom
  5. Toen

ピックアップ

Pinch of Peer

本作のリードトラックであり、Kettelの代表曲。

Mwoeb

Purple Jacket Trot

スピード感のあるリズムと、みずみずしい音色との組み合わせが癖になる曲。

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Telefon Tel Aviv

リスニングミュージックとして、またエレクトロニカの入門としてKetelと並んでおすすめできるアーティスト。

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