guitar-honeysky3
1.Escape
2.Honeysky
3.I Swim Alone
4.Love Is Slow
5.Lake Slow
6.Free
7.Song For A Dog
8.Moonlight Makes Me Transparent
9.Hearetogether
10.Smile!

奥行きのある轟音で空を仰ぐ

Guitarの2ndアルバム。エレクトロとシューゲイザーをブレンドさせた前作は、ネオ・シューゲイザーの流れを作ったと言っても過言ではない作品であり、高評価を博した。そんな名作を創り上げた彼らが次に放ったのは、より厚みを増した轟音と、静謐なフォークトロニカとの対比が極端な、不思議なアルバム展開を繰り広げる本作である。

というのも、楽曲の配置の仕方である。偶数トラックには延々と続く轟音中心の楽曲が配置され、奇数トラックにはアコースティックな音色を淡々と紡ぐ、いわば小休止を思わせる楽曲が配置されているのである。言うまでもなく本作の目玉は、偶数トラック②④⑥辺りの轟音中心の楽曲で、これらの音の厚みはもはや前作以上。空を覆うかのようなこのサウンドは、個人的に前作よりも好みだ。ただ、それ以上に前作と変わったなーと思わせたのは、まるで狭い部屋から外の世界に飛び出したように、より生き生きとした雰囲気を感じさせたところ。隔離させた世界観がまるでマイブラのLovelessのようだった前作と比べ、草原を目の前にして限りなく広い世界観を得た、というのが本作の個人的な印象である。

本作を象徴する④⑥は共に7分以上、延々と同じフレーズで展開される曲ながら、前作以上の心地良さと壮大さを与えてくれる、必聴のナンバー。他にもエレクトロが全面に出た穏やかな⑨も人気が高い。ほかの静謐な奇数トラックも、穏やかなアルバムの雰囲気がよく出ているのが良い。アルバム全体としては、ジャケット写真のような海岸沿いのカフェのイメージにピッタリの作品となった。


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