smashingpumpkins-machina
1.The Everlasting Gaze
2.Raindrops + Sunshowers
3.Stand Inside Your Love
4.I of the Mourning
5.The Sacred and Profane
6.Try, Try, Try
7.Heavy Metal Machine
8.This Time
9.The Imploding Voice
10.Glass And the Ghost Children
11.Wound
12.The Crying Tree of Mercury
13.Speed Kills *
14.Age of Innocence
15.With Every Light
16.Blue Skies Bring Tears

Farewell Album

Smashing Pumpkinsの5thアルバム。

前作で不参加だったドラマーのジミーが復帰したことに伴い、全盛期の荒々しいロックを意識した作品に仕上がっており、前作に続いてまたしても作風を大きくシフトチェンジすることとなった。同時にオリジナルメンバーでベースのダーシーが、ジミーのドラマ加入を快く思わず脱退。その後任として、元Holeのメリッサが加入することになる。

ジミー・チェンバレンのドラムが復活し、2ndや3rd程ではないが轟音ギターも蘇り、共に水を得た魚のように曲の中を駆け回る。特に①と⑦では全盛期の凄味の片鱗をまざまざと見せつけられ、圧倒される、とても重層で攻撃的な楽曲。

しかしそれ以上に印象的なのは、いつにも増して情緒的な雰囲気。胸を締め付けられるような寂しさがアルバム全体を支配しているようで、とても苦しい。因みに本作は解散を前提に作られたらしく、それが影響しているのかもしれない。とはいえ、星空を眺めながら涙しているような悲しい雰囲気は、壮大な物語を美しく表現してきた今までの曲とはやや異なる気がする。加えて強い意志を感じさせる重たいサウンドとビリーの泣くような声も相まって、感情を大きく揺さぶられるのは間違いない。10分近くにも及ぶ大曲⑩は”壮大”と言うよりは、暗く深い世界に嵌っていく様子を表現しているかのようで、中盤はちょっと不気味。

過去作に比べると即効性は弱いと思われ、聴くほどに魅力を感じるタイプの作品と言える。他にもメロディの美しさとギターサウンドの荒々しさとの対比が良い具合に重なっており、攻撃的なサウンドに回帰したとはいえ、アルバムの雰囲気も相まってとても優しいサウンドが構築されている。振り返ると、この情緒さは前作の作風から大いに影響を受けているのだと感じたため、ズバリ本作は、スマパンの集大成と呼ぶにふさわしいアルバムであると言えよう。


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