larc-ark
1.Forbidden Lover
2.Heaven’s Drive
3.Driver’s High
4.Cradle
5.Dive to Blue
6.Larva
7.Butterfly’s Sleep
8.Perfect Blue
9.真実と幻想と
10.What Is Love
11.Pieces (Ark Mix)

キャッチーな音色に包まれた、全盛期を象徴する音

新ドラマーにyukihiroを迎えて再始動した1997年。そこからの彼らの勢いは、今改めて考えてみても凄まじかった。それは「虹」に始まり、以降も短期間で怒涛のリリースが続きながらも、そのどれもが音楽的に高い評価を受けた。そして結果的に社会現象といえるほどにまで彼らの存在は大きくなっていった。

その”ラルク狂騒”の極みと言えるのが、1999年の『Ark』『Ray』同時リリース。チャートも1位と2位を独占。本作『Ark』に関しては、現在もなおラルク史上最高の売上を記録したアルバムとなっている。ちなみにアルバムを二枚に分けたのは、メンバー曰く”HEART以降のシングルを一枚に収めたら、ベストアルバムになってしまうから”だという。

本作はTetsuyaの曲が多く採用されていることからも分かるように、ポップでキャッチーな曲が印象的なアルバム。#2「HEAVENS’S DRIVE」、#3「Driver’s High」と熱気のある明るい楽曲で一気に引き込み、以降も大空を羽ばたくPVが印象的な#5「DIVE TO BLUE」や、ハワイアンテイストの#8「Perfect Blue」、暖かい陽気に誘われるような#10「What is Love」、幸福感に満ちたバラード#11「Pieces」と続く。このように今までにないほど開放的で明るい作品である。彼ら特有の怪しい雰囲気や、癖の強さをあまり感じさせないため、ラルクが苦手な人でも入り込める余地は十分にある。

ただ、他の作品に比べてアルバム曲の印象が薄い印象が未だにある。その理由としては、シングル曲のインパクトがどれも強い、というのが全てだろう。個人的には#9「真実と幻想と」はお気に入りなのだが、あまり話題にのぼらないのが残念。

この全盛期のラルクを私はリアルタイムで聴いていたわけではなく、後追いでこの作品を手にすることとなったのだが、ラルク初体験となった#2「HEAVEN’S DRIVE」を聴いた時の衝撃は今でも忘れられない。聴き覚えのある曲だったこともあったが、こんなカッコいいバンドがチャートを賑わせ、社会現象を起こしていたという事実に興奮し、すぐにこのバンドの虜になった。このラルクとの出会いが、以降の私の音楽嗜好を完全に決めてしまったと言ってもいいくらい、私はこのバンドに対して強い思い入れを持っている。

そんな経験談から、初めてラルク聴く人には本作から入ってみることをおすすめしたい。Tetsuyaの楽曲が多いとはいえ、不穏な幕開けを告げる#1「Forbidden Lover」や、深淵に堕ちていくような#9「真実と幻想と」も聴けるため、なんだかんだ当時のラルクらしいサウンドを楽しめるのではないかと思う。


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