manual-azurevista
1.Clear Skies Above The Coastline Cathedral
2.Summer Of Freedom
3.Twilight
4.Tourmaline
5.Neon Reverie
6.Azure Vista

きらびやかな音像で作られた、壮大で大仰な世界

ヨーナス・ムンクのソロプロジェクト、Manualによる名作アルバム。

“エレクトロ・シューゲイザー”という切り口の特集で、必ずと言っていいほど取り上げられるのがこの作品。波のように寄せては返す曲展開、キラキラとしたメロディを存分に駆使し、リスナーを絶景の見える世界に連れて行く・・・。

Manualは、Slowdiveのコンピレーション「Blue Skied an’ Clear」に参加したことで名が知られるようになったエレクトロ奏者。その後、モールミュージックから1stアルバム「Until Tomorrow」をリリース。この時のサウンドはエレクトロニカ、IDMのド真ん中をいく作品で、こちらもエレクトロニカ愛好家には定番の作品となっている。ただ、Slowdiveのコンピレーションに参加したということからも分かる通り、彼もまたシューゲイザーの美的センスに魅せられた一人。本作のサウンドに行き着いたのは必然だったのだと思う。

デビュー時のコンピューターミュージックとは異なり、自然と寄り添う、暖かみのあるサウンドが印象的。波の音がサンプリングとして取り入れられていたり、リヴァーブの聴いた甲高いギターの音色が曲の輪郭を形成していたりと、非常に仰々しくて壮大。キラキラとしたシンセの音も、ギターの音に負けじど、全面に出てきており、結果的に層の厚いサウンドが創りだされ、神々しく鳴り響いている。また、冒頭でも述べた、寄せては返す曲展開も、自然の壮大さを大げさなほどに表現している。まるで水平線の彼方から音が飛んできているかのようである。

GuitarがMVBの影響が強いのであれば、ManualはSlowdiveの影響が強く反映されていると言ったところだろうか。Guitar共々エレクトロシューゲイザーの代表格として取り上げられるが、Manualはこの後アンビエント方面に傾倒していく。ヨーナスにとってシューゲイザーは、”美”を表現するための素材の一つ。”壮大”かつ”神々しい”世界を表現するため、エレクトロ奏者としていろいろな表現に挑戦しているアーティストである。

(さらに…)

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