cibomatto-stereo
1.Working For Vacation
2.Spoon
3.Flowers
4.Lint Of Love
5.Moonchild
6.Sci-Fi Wasabi
7.Clouds
8.Speechless
9.King Of Silence
10.Backseat
11.Blue Train
12.Sunday Part I
13.Sunday Part II
14.Stone
15.Mortming
16.Country

様々なジャンルがぶつかり合った”なんであり”の音楽

Cibo Mattoは、ニューヨーク在住の日本人、ハトリ・ミホとホンダ・ユカによるユニット。本作は2ndアルバムにあたる。

このユニットの特徴といえば、なんと言ってもその柔軟すぎる音楽性。一曲の中でも様々なジャンルの音楽が混在し、もはや何でもありの様相を呈している。いろんなジャンルを飲み込んで独自に消化しているというよりは、様々な音楽ジャンルをぶつけあっているようなごった煮感。おそらく音楽に関する造詣がとても深いのだと思う。

デビュー・アルバム「Viva la Woman」は発売前からそのコンセプトなどから話題性が強かったようだが、本作は明らかなビルドアップ、スケールアップを果たしている。クラブ向きの明るいポップス、硬いリフを用いたヘヴィメタル、要所要所で披露されるラップ、ボイスパーカッション、管楽器を用いてバーの落ち着いた雰囲気を作り出したり、涼しくて心地よいメロディーを際立たせたりと、まさに”なんでもあり”。そんなどこまでもごった煮な音楽にもかかわらず、非常に聴きやすいのが本作の最大の特徴。おまけにユニークな曲が多いので何回も聴けてしまうのも魅力である。

曲単位で紹介するときりがないが、聴いてて面白かったのが#4「Lint of Love」。管楽器が強調されたクラブ向きの曲なのだが、後半からメタルリフが入り込み一気に世界観が変わる。交じり合うというより、ぶつかり合っているようなそれぞれの音は、思わず笑みがこぼれてしまうほどの衝撃を与える。そして本作のベストトラックとも言える#5「Moonchind」は、心地よいシンセとアコギがとても涼しげに響く穏やかな一曲で、夜のドライブに聴くといいかも知れない。

前作で注目されたこのユニットだが、個人的には本作「Stereo Type A」を推したい。スケールの大きさ、聴きやすさ、そしてなんといってもその独創的な音楽性などから、もっと評価されるべき作品だと思う。

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