活動:1996-

アイドルユニットD&Dを経て、現在はゴシックな雰囲気を湛える女性シンガーソングライター兼ファッションモデル。00年と04年にフルアルバムをリリース。オルタナティブ志向の強いサウンドでロックファンを魅了している。

olivia-lostlolli
1.Alone in Our Castle
2.Fake Flowers
3.Blind Unicorn
4.Devil’s in Me
5.Celestial Delinquent
6.Space Halo
7.Spiderspins(Lost Lolli Mix)
8.026unconscious333
9.Under Your Waves
10.Dreamcamp
11.Denial
12.Sea Me (English Version)
13.Into the Stars (Live Arrangement Version)

世界観の構築に比重が置かれた、ゴシックでスリリングな作品

女性シンガーOLIVIAによる2ndアルバム。アイドルユニットD&Dを経て、2000年にソロデビューを果たしたアーティスト。

1stアルバム「Synchronicity」では、今までのアイドルの経歴からはとても考えられない程のパンキッシュなサウンドを披露し度肝を抜いた。彼女が内に秘めていたロック志向を全面に出した作品と言ってもいいだろう。更に驚くべきはその歌唱力。透明感がありながら伸びが良く、時にシャウトするなど、近年の歌手の中でもトップクラスの歌声を持っている…と、個人的に思う。英詩が中心ということもあり、洋風な雰囲気も漂うアーティストである。

そんな彼女の2ndアルバムとなったのが本作「The Lost Lolli」。様々な曲調の楽曲が収録されているが、ジャケットからも伝わる通り、作品を通してゴシックな雰囲気が強調されている。キャッチーさは薄れたが、自らが追求する世界観を構築しようとしているのが伝わってくる。

スペーシーで荘厳な#1「Alone in Our Castle」や#6「Space Halo」、それに対してパンキッシュでスリリングな#2「Fake Flowers」や#7「Spiderspins」といった両極端な音楽性。その両極端な音楽を本作では見事に溶けこませ、世界観の一部としている。他にも地を這うような#5「Celestial Delinquent」、ラップがフィーチャーされた#8「026unconscious333」など様々な顔を見せてくれる楽曲から、とても意欲的な作品であることが伝わってくる。

窓口は狭くとも、一度入ってしまえば、とても広い世界観が待っている素晴らしいロックアルバム。そんな音楽を作り上げたOLIVIAのセンス、歌唱力にはもう脱帽である。これほどの作品を作ったというのに、大きく取り上げられないのが不思議でならない。

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olivia-cloudydreamer
1.If you only knew
2.Stars shining out
3.Dream Catcher
4.Who’s gonna stop it?
5.Cloudy World
6.Cut me free
7.Wish (English ver.)
8.a little pain

見出し3

前作のフルアルバムから約三年ぶりにリリースされたOLIVIAのミニアルバム。収録曲にヒット曲⑦があり、こちらはアニメ「NANA」の主題歌でも知られているが、本作には英語詩バージョンで再録されている。今回はポップさとパンキッシュなサウンドを軸に構成されているため、⑦がきっかけで本作を手に取った自分にとってはすんなり受け入れられた作品。そもそもどの曲も複雑な曲展開が無いため、非常に聴きやすいのが本作の特徴。そんな大衆受けする作風になったのは、⑦のヒットを受けてなのだろうか。因みにシングルは他に②⑧が収録されている。

 OLIVIAの伸びの良いヴォーカルとスピード感のある演奏にグイグイと引っ張られ、あっという間に8曲が終わるという感じ。しかも、ポップであるとは言え、抑揚のついた異なる曲調の楽曲がバランスよく配置されているため、それぞれの曲が際立ち、単調になっていない。ピアノの旋律が絡むスローテンポな①や、フワっとサビに乗りながらどんどん疾走していく②、高音域の歌声を堪能できる④など、単純な曲の良さ以外にも聴き所は多い。彼女の声とピアノの旋律が重なるとゴシックな雰囲気が醸し出されるところにも注目。ダークな曲も多いが、彼女のヴォーカルや曲展開が開放感をもたらすので、とても気持ちよく聴けると思う。⑦なんてまさにそんな感じ。

 ⑦をテーマに作った企画のミニアルバムと侮っていたため、出来の良さには驚いた。どうせなら曲数を増やし、このまま世界観を広げればもっと良かったかも。だが今回の作品はOLIVIAのロック志向や妥協のない歌声などをストレートに堪能できるため、初めて聴く人には強くオススメできる作品だ。曲数も少ないしね。
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