moonchild-redbock
1. WILD CHERRY
2. 選ばれた場所
3. アネモネ
4.ストロベリーアイスクリームソーダ
5. ポータブルロック
6. ララバイ
7. prelude
8. ESCAPE
9. 微熱(album mix)
10. ひぐらしと少年
11. Hallelujah in the snow(album version)
12. WILD CHERRY(reprise)

渋いセンスが染みわたる大人のロック

MOON CHILDの2ndアルバム。ドラマの主題歌として大ヒットした#8「ESCAPE」の存在が圧倒的すぎる、彼らのヒット作。この曲の他にも#3「アネモネ」#9「微熱」#11「Hallelujah in the snow」などの爽やか過ぎるシングルを収録しており、大人なポップロックを堪能できる一枚である。

一通り聴けば分かるのだが、妖しさが際立つ#8のイメージばかりが独り歩きしていると随分評価が割れてくる作品だと思う。というのも彼らの本来の持ち味はむしろ③や⑨に代表される、草原の風のような抜けの良いポップソングである。そのため白黒をイメージさせる、ジメっとした⑧は彼らにとっては異色の曲であり、決してムーンチャイルドの印象をを想起させるものではない。とはいえ、巧みな演奏技術とサウンドセンスはまるでベテランアーティストのようであり、佐々木収のヴォーカルの巧さも相まって非常に渋みのあるロックサウンドがアルバムを通して鳴らされている。これが貫禄があってとてもカッコよく、それをまさに#8が証明してくれていると言えるだろう。

ミスチルのサポートメンバーがプロデューサーということや、バンドから流れ出るポップセンスが、ミスチルの後継者として大きな注目を浴びせることになったが、当時も今でも⑧ばかりがフィーチャーされて、いわゆる一発屋の扱いを受けてしまっているのは不遇というべきか…。彼ら(というか佐々木収)の楽曲センスは好きなんだけどなあ。

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