hyde-666
1.SWEET VANILLA
2.HELLO(Album Mix)
3.WORDS OF LOVE
4.HORIZON
5.PLAYER
6.MASQUERADE
7.MIDNIGHT CELEBRATION
8.SHINING OVER YOU
9.FRUITS OF CHAOS
10.HIDEAWAY

闇夜を駆けまわる、”動”を意識したソロアルバム

2001年にL’Arc~en~Cielは、メンバーがソロ活動を活発化させたことで結果的に活動休止状態に入り、HYDEも同年にはソロ1stアルバムである「ROENTGEN」を発表。2003年の夏になるとメンバーは再び集結し、活動を再開させていくのだが、その前後にソロ二枚目となる本作「666」をリリース。パンキッシュで攻撃的で、明らかな”動”を意識させる本作は、”静”をイメージさせる前作とともに、ソロ時代を象徴する、HYDEの趣向全開の名作である。

“静”をコンセプトにした「ROENTGEN」とは真逆の音楽性を披露しているが、そこまで驚くことはなかった。むしろ、”やっときたか”という思いが強かったかもしれない。そもそもHYDEの世界観は、音を変えてもHYDEのものだとすぐにわかる、というのもある。

因みに本作の制作当初は、前作と同じコンセプトをイメージしていたそうである。そこから本作に行き着いたということで、この自由な構想、音楽性や世界観を披露できるのはソロの特権なんだなと感じた。ただHYDEに関しては、多様な音楽性を披露しているラルクの存在があるからこそ、自身の趣向をより自由な発想で深めることが出来るのだと思う。

満月のもと、闇夜を飛び回るコウモリのような妖しさを内包している本作は、重層な演奏を惜しみなく披露し、音の力強さとメロディーの流麗さが素晴らしいハーモニーとなり、HYDEのイメージを創りあげる。特に中盤の#4「player」~#6「Midnight Celebration」辺りはそれが顕著で、特にお気に入りの曲群である。サウンドの影響か、HYDEがしゃがれたシャウトを披露しており、攻撃的なサウンドに迫力を加えている。

ポップな曲は皆無で、大衆受けはしないかもしれないが、自身をさらけ出すとも言えるソロ活動で生み出された作品は、後のラルク再始動で新たな力を与えたはずだ。

↑TOP