spitz-hatimitsu
1.ハチミツ
2.涙がキラリ☆
3.歩き出せ、クローバー
4.ルナルナ
5.愛のことば
6.トンガリ’95
7.あじさい通り
8.ロビンソン
9.Y
10.グラスホッパー
11.君と暮らせたら

時代に左右されないバンドの出世作

数年時、とあるお店のUSENで流れてきた#8「ロビンソン」のイントロに聴き惚れたことがきっかけで、スピッツをじっくり聴きたくなり、真っ先に手に取ったのがこの作品だった。スピッツは、ふとした時に流れてきたりすると、思い出補正もかかり、時間を忘れて聴きたくなる。でも、だからといって時代の産物の音楽では決して無くて、それは今の中高生にも人気があるということからも証明されている。

特に本作は、大ヒットシングル#8「ロビンソン」を始め、#2「涙がキラリ☆」が収録された作品で、俗的に言うとスピッツの出世作となったアルバムである。心地よいアルペジオギターの音色をバックに、風通しの良いポップな楽曲が目白押しで、大ヒットに違わない内容の代表作。その心地よさと爽やかさから、春から夏に移り変わる時期の爽やかさが感じられる。

特に#4「ルナルナ」、#6「トンガリ’95」、#10「グラスホッパー」は、春~夏の浮足立った気持ちを体現したような軽快なポップソングで、本作ならではの楽曲。#4「ルナルナ」はとても可愛らしく、他2曲はギターロックバンドとしての側面を見せる。

個人的に好きな曲は、#3「歩き出せ、クローバー」、#9「Y」と#11「君と暮らせたら」。#9「Y」は、ギターのアルペジオが際立った神秘的な楽曲で、本作で唯一闇を感じさせる。#11「君と暮らせたら」は、タラレバの歌詞を爽やかに歌う様が切ない曲だが、サビの心地よさに何度も聴き入ってしまう。

スピッツはとても謙虚なイメージがある。…というより主張が激しくない。草野さんのヴォーカルは押し付けがましくなく、とても気持ちよく聴くことできる。また、繊細なメロディで作られる優しい雰囲気は、まるで我々に聴いてもらえるのを待っているかのようである。大きなアピールをせず、ただひたすら「いい曲」を作り続けている彼らこそ、日本が誇るべきアーティストではないだろうか。これからもその印象を保ったまま「いい曲」を提供して頂けたらと思う。

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